店舗改装をする前に決めておくことは?改装の流れとスムーズに進める方法を紹介!

「店舗改装の流れを知りたい」

「店舗改装をスムーズに進める方法は?」

これから店舗改装を行い、開業を検討している方は、どのような流れで進めるのか気になる方もいらっしゃることでしょう。

店舗改装をする際は、開業前に決めておく事項があります。また流れだけでなく、業者選びもポイントです。

この記事では店舗改装をする前に決めておく4つの事項と、改装の流れ、業者選びのポイントを紹介します。

店舗改装をする前に決めておくこと

店舗改装をする前に決めておくことは、以下の4点が挙げられます。

・店舗改装の予算
・店舗の間取り
・店舗内の動線
・オープンするタイミング

改装をスムーズに進めるために重要な項目です。ひとつずつ確認しておきましょう。

店舗改装の予算

はじめに店舗改装の予算を決めておきましょう。

店舗改装は、改装する範囲が広がると費用が高くなります。また、設備のグレードを上げればいくらでも費用は高額となります。

予算を決めずに専門業者と打ち合わせしてしまうと、高額な見積もりとなります。

再度打ち合わせを行い、見積もり項目を見直しする手間がかかってしまうでしょう。

事前に予算を決め、業者に伝えておけば、予算オーバーする心配もありません。

とはいえ、予算のイメージが付かない人もいらっしゃることでしょう。

一般的な店舗改装の費用相場は1坪当たり「15万円〜50万円」前後となり、業種に分けると以下の表の通りとなります。

店舗の業種(25坪) 費用相場目安
飲食店 1,100万円〜1,300万円前後
美容室・サロン 800万円〜1,070万円前後
アパレル店舗 400万円〜1,050万円前後

店舗改装の費用は、業種によって費用が大きく変わります。また、上記の価格は目安であるため、自分達で予算に合わせて決めましょう。

店舗の間取り

開業する事業に合わせた間取りを決めておきましょう。

飲食店などであれば、個室を多くするのか、カウンターを多くするのかなどによって店舗の間取りは変わってきます。

間取りを決めないと、どの範囲に仕切りを付けるのかなどの造作工事ができないため、店舗改装業者などと打合せして決めましょう。

店舗内の動線

店舗内の動線は、間取りと一緒に並行して検討します。動線は、従業員の動きやすさだけでなく、顧客の動線も考慮しなければいけません。

飲食店の場合、お店に入って席に座るまでの動線や、お手洗いまでに行く動線を考慮します。

美容室・サロンであれば、他のお客さんとの距離感などを考慮し、アパレル店舗などであれば商品を見て回りやすい動線などが重要です。

動線が悪いと、従業員同士でぶつかってしまったり、お客さんが居心地悪く感じてしまい、生産性の低下に繋がる可能性も高まります。

動線の確認は、間取りの検討と一緒に行い、イメージしておくことが大切です。さまざまな店舗の改装例などを調べて参考にするとよいでしょう。

オープンするタイミング

店舗改装の完成時期を決めておくために、オープンするタイミングを検討しておきましょう。

一般的な店舗改装を業者に依頼した場合、おおよそ2ヶ月〜3か月ほどで完成します。業者との打ち合わせに2ケ月の期間と想定すると、多く見ても半年ほどでオープンすることができます。

もちろん、改装する店舗が大きかったり、打ち合わせに時間がかかれば1年近くかかることもありますが、逆算してスケジュールを決めておきましょう。

店舗改装の流れ

ここでは店舗改装の流れについて紹介します。

設計事務所を選定する

店舗改装はデザイン会社や設計事務所やリフォーム会社などの選定からスタートします。各業者得意としている業種もあるので、ひとつずつ施工事例などを確認して選びましょう。

また1社だけで決めてしまうと、店舗改装の費用が安いのか高いのか判断できません。2社3社へ相談し、費用性と実績などを比較検討しましょう。

店舗の内覧

気に入った店舗が見つかった際は、専門業者と一緒に現地の確認を行います。設備の設置位置やレイアウト、動線などを考慮する材料となるでしょう。

後で「この個所は工事できない」「あれは設置できない」という事態を防ぐためにも、店舗の内覧は、必ず専門業者に見てもらった方が良いでしょう。

デザイン・間取りを決める

内覧が終わった後は、業者とデザインや間取りを打ち合わせしていきます。既に内装のイメージがある方は、写真や画像を持ち入れて共有しましょう。

打ち合わせが完了した後は、見積もりを出してもらい、金額の確定を行っていきます。十分予算内に収まっているのかもチェックしておきましょう。

契約

金額に承諾し、工期の打ち合わせも完了した後は、業者と契約を締結します。工事代金の支払いは、業者によって異なりますが、契約金や着手金を支払う場合もあるため、事前に確認しておきましょう。

店舗工事の着手

契約が完了した後は、業者の方で、細かな設計を行い、工事の着手へ移行します。中間で施工状況を確認できるので、足を運んで素材の色や塗装の仕上がりをチェックしましょう

竣工検査と立ち会い

店舗改装の工事が完了すると、竣工検査と立会いを行います。要望通りの仕上がりになっているのか、不備がないかをしっかりチェックしておきましょう。

また設備関係は動作問題を起こしやすいため、引き渡しを受ける前にしっかり確認しておくことをおすすめします。

店舗改装業者を選ぶポイント

店舗改装の成功のカギは、業者選びが重要です。ここでは業者を選ぶ3つのポイントを紹介します。

・信頼できる設計会社を決める
・施工実績を確認する
・アフターフォローの有無を確認する

ひとつずつ確認して業者を選定していきましょう。

信頼できる設計会社を決める

店舗の改装を依頼する業者は、顧客の要望をしっかりヒアリングし、アドバイスもくれる、信頼できる業者を選びましょう。

業者の中にも、デザイナーや設計士の自己主張が強い方や、顧客の要望を聞かない業者も存在します。

信頼できない業者に依頼してしまうと、自分の思い通りの改装ができなくなります。

さらに打ち合わせ途中で契約を解除すると、多額の違約金を請求される恐れもあるため、契約前に見極めなければいけません。

信頼できる業者には以下のような特徴があります。

・まずはヒアリングから入ってくれる
・さまざまなプランを提案してくれる
・コストも考慮してくれる など

改装で失敗しないためにも、業者との相性を考慮して選ぶようにしましょう。

施工実績を確認する

依頼する業者によって得意としている業種もあるため、施工実績を確認しておきましょう。

飲食店の店舗改装に特化している業者や、美容室やサロンに特化している業者など、さまざまあります。

全業種に対応している業者もありますが、できれば施工実績を確認し、自分のイメージと近い施工を行っている業者の方が、イメージ共有がしやすくなるためおすすめです。

アフターフォローの有無を確認する

店舗改装後に不備が見つかった場合に備えて、アフターフォローの有無を確認しておきましょう。

一般的に施工する業者にはアフターフォローが付いてきますが、中にはそもそも付いておらず、不備があった場合は自分達で費用を負担して直さなければいけません。

具体的にどのような場合に対応してもらえるのか、どれくらいの期間を保証してくれるのか、長期的なメンテナンスは受けられるのかといったことを確認しておきましょう。

店舗改装の流れをスムーズ進める方法

店舗改装は物件の選定から間取りの打ち合わせなど、開業までに時間がかかります。少しでもスムーズに進めるためにも、以下の3つの方法をチェックしておきましょう。

・予算を先に伝える
・店舗のイメージを伝える
・オープン日から逆算してスケジュールを決める

ひとつずつ紹介します。

予算を先に伝える

はじめに業者の方に予算を伝えておきましょう。

予算を伝えておけば、予算オーバーをすることが無くなるうえ、「できる・できない」を即座に回答してもらえるため、打ち合わせがスムーズに進みます。

打ち合わせ回数が多くなると、お互いに疲弊し、開業までに時間がかかってしまうでしょう。少しでも打ち合わせ回数を減らすためにも、予算を伝えることからスタートすることをおすすめします。

店舗のイメージを伝える

いくら言葉で店舗改装のイメージを伝えても、うまく共有することは難しいです。

そのため、写真や雑誌を業者に渡して伝えるようにしましょう。

特に複雑なデザインにする場合や、細部までこだわりがある場合は、言葉で伝えても意思疎通できない可能性も高いです。

これから店舗改装する方は、ネットなどで画像を探しておくのはもちろん、普段から気になるデザインを写真で保存しておきましょう。

オープン日から逆算してスケジュールを決める

店舗のオープン日から逆算してスケジュールを決めておくことで、期日管理ができ、打ち合わせがスムーズに進みます。

「○○までに物件を決める」「○○までに内装デザインを決める」などをスケジュール表で見える化させておくことで、次回行う作業が明確になります。

店舗改装は決めごとが多く、次は何をしたらいいのか分からなくなる人もたくさんいらっしゃいます。

そのような事態になると、決められることも決めきれなくなり、打ち合わせ回数も多くなります。

そのため、スケジュール表などで期日管理をしておきましょう。

店舗改装の流れのまとめ

店舗改装は、予算や間取り、動線などを事前に決めてから、物件の選定と業者の選定を行う流れです。

おおよそ半年ほどの期間がかかりますが、人によっては1年以上かかるケースも多いため、余裕を持ったスケジュールで検討しておきましょう。

写真や画像などでイメージを伝え、オープン日から逆算してスケジュールを決めておくと、店舗改装がスムーズに進みます。

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