店舗デザインにかかる費用相場を解説!高額となるポイントと費用を抑える3つの方法を紹介!

「これから店舗を開きたいけどデザイン費用はいくらかかるの?」
「店舗デザイン費用の相場はいくら?」
「デザイン費用を抑える方法はある?」

店舗デザイン費用は、どのようなデザインにするのかによって費用が大きく異なるため、相場が分かりにくいです。

しかし、これから店舗を開業・リフォームする方にとっては、ある程度の費用は把握しておきたいところでしょう。

この記事では、店舗デザインにかかる費用相場と高額になるポイント、費用を抑える3つの方法を紹介します。

店舗デザインにかかる費用は2種類ある

店舗デザインにかかる費用は、「設計・デザイン費用」と「施工費用」の2種類あります。それぞれの費用について紹介します。

設計・デザイン費用

設計・デザイン費用とは、設計士やデザイナーなどに店舗の図面やパース図の作成、各種申請などを行ってもらう費用のことです。

 設計費用は、店舗のコンセプトをヒアリングした設計士が、打合せを重ねイメージを具体的に表す仕様書となる図面やパースを作成する費用です。基礎工事等の更地に新たに建物を建てる新築の際は構造計算費用や建築確認申請などの費用も含まれている場合が多いです。

設計・デザイン費用は、依頼する業者によって異なりますが、おおよそ施工費用の10%程度が多いです。

施工費用

施工費用とは、実際に建物をリフォームする工事費用のことで、建築工事費と設備工事費が含まれています。

建築工事費は、建物の建築費から内装の仕上げ費用、建具やサッシなどが挙げられます。設備工事費は、電気や水道、空調やガスなどに関する工事費用のことです。

施工費用は、建物の大きさや現況などによって費用は大きく異なります。もちろん建物が広くなるほど施工範囲は増え、前借主が使っていた設備などがあれば、撤去費用なども加算されるためです。

では、次の項では店舗デザインの費用相場を、業種別に紹介します。

店舗デザインの費用相場とは

ここでは4つの業者に分けて、店舗デザインの費用相場を紹介します。もちろん依頼する業者や店舗デザインのグレードによって異なるため、目安としておきましょう。

飲食店などの場合

飲食店などの場合、おおよそ「1,100万円〜1,320万円前後」の費用が掛かります。

内装工事費(25坪)

750万円~880万円前後

電気・ガス・水道

170万円~250万円前後

空調工事費用

80万円~120万円前後

設計・デザイン費用

100万円~120万円前後

合計

1,100万円~1,320万円前後

 

上記の費用に加えてイスやテーブルなどの家具にこだわったり、調理器具を高性能な製品を選ぶとさらに高額になります。

アパレル店舗などの場合

アパレル店舗などの場合、おおよそ「396万円〜1,067万円前後」の費用が掛かります。

内装工事費(25坪)

250万円~800万円前後

電気・ガス・水道

30万円~50万円前後

空調工事費用

80万円~120万円前後

設計・デザイン費用

36万円~97万円前後

合計

396万円〜1,067万円前後

アパレル店舗の場合、飲食店とは異なりキッチンやテーブル・イスなどは不要となるため、店舗デザイン費用は安くなります。

しかし店のコンセプトに合わせて、アンティーク家具を配置したり、絵画などを取り入れるとなると、その分費用も割高になります。

美容室・理容室の場合

美容室・理容室などの場合、おおよそ「803万円〜1,067万円前後」の費用が掛かります。

内装工事費(20坪)

600万円~750万円前後

電気・ガス・水道

50万円~100万円前後

空調工事費用

80万円~120万円前後

設計・デザイン費用

73万円~97万円前後

合計

803万円~1,067万円前後

美容室の場合、シャンプー用やセット用の椅子、シャンプーボウル、パーマ器具などの美容機器を用意しなければいけません。

既に所有している場合は問題ありませんが、全て一から用意するとなるとさらに費用は高額となります。

クリニックなどの場合

クリニックの費用は、診療科目などによって大きく異なりますが、おおよそ「1,000万円〜2,000万円」近い費用がかかります。

レントゲン室など、高額な設備を導入するとさらに費用が高くなるため、クリニックの店舗デザインを依頼する際は、相場価格を目安とせず、専門業者としっかり打合せを行うようにしましょう。

店舗デザインの費用が高額となるポイント

店舗デザインの費用を抑えるためには、高額となるポイントを事前に理解しておくことが大切です。

  • 著名なデザイナーや建築家に依頼する
  • 設計施工を一括できる業者を選ぶ
  • 内装や設備のグレードが高い

ここでは3つのポイントを紹介するため、ひとつずつ確認しておきましょう。

著名なデザイナーや建築家に依頼する

有名なデザイナーや建築家は、店舗デザインの費用が割高になるケースが多いです。一般的な店舗デザインの費用は施工費の10%〜20%前後ですが、著名な方に依頼すると1.5倍から2倍近い価格になる可能性も高まります。

さらに一度依頼して打ち合わせを始めてしまうと、途中で断るのが気まずくなる人も多く、高い費用を支払うことにもなりかねません。

また設計業務を行った段階で費用が発生するのが一般的であるため、契約解除は違約金などが発生する場合も考えられます。

著名なデザイナーや建築家に依頼する場合は、事前に費用の確認を行ってから相談しましょう。

設計施工を一括できる業者を選ぶ

設計施工を一括できる業者の方が費用が安くなるケースが多いです。もちろん設計は設計会社、施工はリフォーム会社などに分離発注することもできますが、その分手間とコストがかかります。

一括で発注できる業者であれば、工事規模も大きくなるため、1坪当たりの施工費は安くなるのが一般的です。

一方分離発注を行うと、業者の手配を自身で行わなければいけないため、非常に面倒なうえに、さらに依頼した業者から下請けへの中間マージンが多く発生する可能性も高まります。

もちろん施工業者や設計会社によって異なるため、一概には言えないものの、少しでも安くしたいという方は、設計施工を一括で行える業者に相談してみましょう。

内装や設備のグレードが高い

内装や設備のグレードを上げると費用も高くなります。クロスやテーブル、イスなどは一つ当たりの単価や安くても数が多くなったり、ハイグレードな製品を選ぶと費用も倍以上になることはよくあります。

店舗デザインを依頼する際は、事前にトータルの予算を伝えておきましょう。

店舗デザインの費用を抑える3つの方法とは

ここでは、店舗デザインの費用を抑える3つの方法を紹介します。

  • 居抜き物件を狙う
  • 相見積もりを取る
  • 補助金・助成金を利用する

少しでも費用を安くしたい人は、ひとつずつ確認しておきましょう。

居抜き物件を狙う

居抜き物件であれば、ある程度設備が整っているため、改装費を抑えることができます。

居抜き物件とは、全借主が使用していた設備などが残ったままの物件のことです。

例えば前借主がレストランや居酒屋などを営業しており、同様に飲食店を開業する予定であれば、厨房に必要なキッチンやコンロなどが残っているため、わざわざ新調する必要がなくなります。

さらに、設備を仕入れたり設置する工事も不要となるため、工期の短縮ができ、開業までの時間を早めるメリットがあります。

一方で、残った設備が自分の店舗では使えないケースが合ったり、内装のデザインやレイアウトの自由度が低くなってしまう場合もあるため、自分が思っている店舗にできない可能性もあります。

とはいえ、どの業種も設備の導入費用は高額です。コストを優先するのであれば、居抜き物件がおすすめです。

相見積もりを取る

店舗デザインを依頼する際は、複数の業者に相見積もりを取り、各社比較しましょう。1社だけで進めてしまうと、相場感を把握できず、見積もりが高いのか安いのか判断できません。

しかし、複数の見積もりを取ることで、価格や条件などを比較することができ、費用を含めて最適な業者を選定できます。

また、見積もりを依頼するのと同時に、どのような店舗デザインを手掛けて来たのかを確認するようにしましょう。

業者によっては、飲食店を中心に行っていたり、美容室やアパレル店舗に特化している場合があります。

できれば、自分が開業する事業を得意とした業者を選ぶことで、費用面はもちろん、店舗デザインのノウハウも持ち合わせています。

なおかつホームページなどで施工事例を確認できれば、より店舗デザインのイメージが付きやすくなるため、事業に合った業者を中心に見積もりを依頼するようにしましょう。

補助金・助成金を利用する

店舗を改装をする際、補助金や助成金が利用できる場合があります。もちろん審査をクリアしなければいけませんが、店舗デザインの費用の充てにすることができます。

ここでは店舗の改装を行う際に利用できる補助金を4つ紹介します。

  • 事業再構築補助金
  • 小規模事業者持続化補助金
  • ものづくり補助金
  • IT導入補助金

ひとつずつ紹介します。

事業再構築補助金

事業再構築補助金とは、新商品や新分野の進出、業種変更などを行う際に利用できる補助金です。

例えば、不動産会社が飲食店を開業するなどの事業転換や、日本料理店がオンライン料理教室を始めるなど、新サービスを始めて新市場に進出する場合に利用できます。

もちろん事業再構築補助金を利用するためには、細かな要件をクリアしなければいけませんが、店舗改装費用に該当する「建物費」「外注費」「機器装置・システム構築費」が補助対象となります。

そのため店舗デザイン費用や施工費の一部を補助してもらうことができます。補助金額は9つの類型によって異なるため、詳しく知りたい方は「 事業再構築補助金 」のホームページをご確認ください。

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金とは、小規模事業者を対象に事業の継続発展を行うことを目的とした補助金です。

細かな要件が定められておりますが、常時使用する従業員の数5人以下の飲食店などであれば、店舗改装に活用できる補助金額は最高で250万円にもなります。

事業再構築補助金同様、「建物費」「外注費」「機器装置・システム構築費」が補助対象となるため、店舗デザインの費用に対して補助金が交付されます。

詳しく知りたい方は「小規模事業者持続化補助金」のホームページをご確認ください。

ものづくり補助金

ものづくり補助金とは、新商品や新しい製品の導入を行って新サービスの開発などを行う場合に利用できる補助金です。

飲食店であれば、焼き菓子製造機や製麺設備などの機器導入費用に対して補助金が交付されます。

また、新製品・サービスの開発に必要な加工、設計、デザイン、検査等にかかる外注費なども対象となるため、店舗改装する方におすすめです。

詳しく知りたい方は「ものづくり補助金」を確認してみましょう。

IT導入補助金

IT導入補助金とは、中小企業・小規模事業者がITツールを導入する際に利用できる補助金のことです。

店舗デザインの補助金ではありませんが、セルフレジやタブレットなど、無人化対応できるハードウェアやソフトウェアの導入費用に対して補助金が交付されます。

人材不足が懸念されている昨今、セルフオーダーシステムやキャッシュレス決済が主流化しつつあります。

IT導入補助金を利用すれば、上記のような設備導入費用に充てることができるため、店舗開業や改装を行う方におすすめです。

詳しく知りたい方は「IT導入補助金」のホームページをご確認ください。

店舗デザインの費用のまとめ

店舗デザインの費用は、設計・デザイン費用と施工費に分かれ、事業内容によって費用は異なります。

おおよそ400万円〜1,300万円程が費用目安ですが、店舗の広さや業者によって価格は大きく変わります。

そのため、1社だけで選ぶのではなく、複数社に見積もりを取って比較することが大切です。

また、各社の施工実績なども比較し、なおかつ補助金などに詳しい業者であれば、コストを抑えて店舗デザインを依頼することができるでしょう。

弊社IXSAでも店舗デザインを設計〜施工までワンストップで提供しています。ぜひご相談ください。

IXSAに店舗デザインを相談する

CONTACT