飲食店の内装デザインを決める時のポイントとは?注意点と内装業者の確認事項を紹介!

「飲食店の内装デザインを決めるポイントは?」

「どんな点に注意して内装を決める?」

「内装業者を見つける時の確認事項は何?」

飲食店の内装は、多額の費用がかかるため、できれば失敗したくないと考える方も多いでしょう。

内装デザインを決める際は、事前にポイントや注意点を把握しておくことが大切です。

また、工事を依頼する内装業者によっても、デザインや費用が大きく変わります。正しい業者選びをするためにも、業者の実績や提案力などを確認しておくべきです。

この記事では飲食店の内装デザインを決める時のポイントと注意点、内装業者を見つけるための確認事項5選を紹介します。

飲食店の内装デザインを決める時のポイント

飲食店の内装デザインを決める時のポイントは4点挙げられます。

  • 店のコンセプトを決める
  • 効果的な動線を考慮する
  • 内装の配色を考慮する
  • 店舗の照明を決める

ひとつずつ確認しましょう。

店のコンセプトを決める

はじめに、お店のコンセプトを決めています。ファミリー層をターゲットにするのか、高級感があるお店をコンセプトにするのかによって、内装デザインは大きく変わります。

例えば、接待や会合、お祝い事などに用いられる日本料理店がコンセプトの場合、シンプルで高級感を感じさせてくれるお店の内装や、和をイメージしやすい内装が一般的です。

一方ファミリー層をターゲットにするのであれば、子どもでも楽しめる内装や、堅苦しさがなく居心地がよい内装を選ぶのが一般的です。

しかしコンセプトと合わず、統一感がないがない内装にすると、顧客は落ち着いて食事ができなくなり、リピートにつながらない可能性も高まります。

特に飲食店は、味や接客はもちろんのこと、内装デザインも集客に繋がる要素です。そのため、店のコンセプトは、内装デザインの中で最も重要なポイントでもあります。

効果的な動線を考慮する

内装デザインと重ねて重要なのは、お店の中の動線です。従業員の動きやすさだけでなく、顧客の動線も考慮しなければいけません。

例えば、お店に入って席に座るまでの動線や、お手洗いまでに行く動線が悪いと、入りにくいお店と感じられて、リピートにつながらない恐れがあります。

また、従業員の動線に関しても、厨房から配膳、レジまでの動きと洗う動きを意識しなければいけません。

従業員が複数名いる場合、それぞれの動きが被らないように動線を独立させて考えることで、流動性や回転率を高めることにもなります。

動線の確認は、工事中に決めるのではなく、ある程度間取りの作成時点で考慮しなければいけません。

イメージが湧かない人は、内装業者にアドバイスをもらいましょう。

内装の配色を考慮する

動線が決まった後は、内装の配色を決めておきましょう。

基本的には内装の配色は3色までに留めておくと、まとまった内装デザインになります。

カラフルにし過ぎると、落ち着かない印象を与えてしまうことにもなりかねないため、多色には注意しましょう。

また配色を決める際、ベースの色を決めておくと、まとまった内装になります。

例えば、白をベースとしてアクセントに壁の一面だけ黒やグレーを取り入れて空間を引き締めたり、木目調の柄を取り入れて落ち着いた印象を与えたりするなどのアイデアもあります。

ベースの色を決めてから、アクセントの色を入れることで、より雰囲気のある店舗の印象を与えることが可能です。

内装の配色が難しいという方は、雑誌やインターネットで施工例を確認してみるのもおすすめです。

店舗の照明を決める

内装の配色が決まった後は、店舗の照明を決めていきます。照明の明るさや照らす場所などによって、お店のイメージは大きく変わります。

高級感のあるお店や落ち着いた雰囲気を演出したい場合、天井に照明を取り付けるダウンライトを取り入れたりする方法などがおすすめです。

日本料理のお店などであれば、和をモチーフにした照明などを設置すれば、より雰囲気ある店舗にすることができます。

店舗のコンセプトに合わせた照明を決めることで、より雰囲気あるお店にすることができるでしょう。

また、照明の色は、白系やオレンジ系などによってお店の雰囲気は大きく変わるため重要です。

電球色やオレンジ色の照明は、暖かさやぬくもりを感じさせてくれるため、どこか優しさを感じるお店にするこもできます。

一方白系の照明を取り入れるお店は、回転ずしやファストフードなど、回転率を高めるお店に有効です。

さらに、ゆっくり過ごせるお店のコンセプトであれば、足元を暗くしたり、食事に集中できるようにするのであれば、手元を明るくするなど、照明の位置も大切です。

照明はお店の雰囲気を大きく左右するポイントです。「どの場所を・どの色の照明で・どれくらい照らすか」によって、お店のイメージは大きく変わるため、1ヶ所ずつ慎重に決めることが大切です。

飲食店の内装デザインを決める際の注意点

飲食店の内装デザインを決める際は、以下の3点に注意しましょう。

  • コンセプトから外れないようにする
  • 事前に工事費用を決めておく
  • 勧められたものを全て取り入れないこと

注意点を理解しないまま内装デザインを決めてしまうと、自分のイメージとは異なる店舗内装にもなりかねません。ひとうずつ確認しておきましょう。

コンセプトから外れないようにする

一度決めたお店のコンセプトから外れた内装デザインを取り入れないように注意しましょう。

内装デザインを選んでいるうちに、コンセプトとは異なるデザインの製品が見つかる場合もあります。

気に入ったからという理由でお店に置いてしまうと、内装デザインが悪化する可能性も考えられます。

例えば日本料理のお店であるにも関わらず、アメリカのヴィンテージのイスなどを取り入れてしまったりすると、少なからず内装コンセプトがブレてしまいます。

特に日本料理のお店は、接待や会合などで使われるシーンが多く、雰囲気も重要なことから使われなくなる可能性も考えられます。

上記のように、お店のコンセプトを決めたら、コンセプト通りの内装を意識することが大切です。

どうしても取り入れたいアイテムがあるのであれば、お店に置いても違和感がないのかを他の従業員や内装業者に確認してみましょう。

事前に工事費用を決めておく

内装デザインを決める前に、あらかじめ業者へ工事費用の予算を伝えておきましょう。事前に予算を伝えておけば、オーバーしそうになった際、業者から教えてもらえます。

見積もりが出てから予算を超えていることが分かった場合、また一から打ち合わせすることにもなりかねず、工事が着手するまで時間がかかります。

先に工事予算を伝えておけば、予算内に収めた内装デザインの打ち合わせが可能となり、開業までスムーズに進めることができます。

勧められたものを全て取り入れないこと

内装デザインの業者から勧められたものを全て取り入れないように注意しましょう。もちろん、内装デザインの業者は、数多くの飲食店のデザインを手掛けてきた実績があります。

基本的には、プラスになる要素を提案してくれますが、自分が納得できないのであればわざわざ取り入れる必要もありません。

お店を営業するのは自分なので、全て取り入れてしまうと、自分の色が薄れてしまいます。良いと思った提案だけ、採用するようにしましょう。

正しい内装業者を見つけるための確認事項5選

内装デザインは、業者によって見積もりや施工能力が異なります。自分に合った内装業者を見つけるためにも、以下の5点を確認しておきましょう。

飲食店での施工実績を確認する

相談する内装業者が、飲食店の内装デザインを行ってきた実績があるのかを確認しておきましょう。

内装業者によって、得意としている業種は異なります。

飲食店だけでなく、アパレル店舗や美容室、クリニックなどさまざまな内装を得意としている業者も多いです。

もちろんすべてに対応できる業者も多いですが、内装デザインはお店のイメージに直結するため、経験豊富な業者に依頼した方が安心です。

必ず、相談する業者のホームページで施工実績を確認し、自分のイメージと合った内装を行ってくれる業者を見つけるようにしましょう。

提案力や柔軟性の高さがあるのか

内装デザインを一から決めるとなると、時間と労力を費やすため、提案力や柔軟性を持ち合わせた業者であるかを見極めるようにしましょう。

経験豊富な内装業者であれば、コンセプトにあった内装を提案してくれるだけでなく、集客や売上UPにつながるポイントも教えてくれます。

とはいえ、自分では譲れないポイントもある方は、柔軟に対応してくれるかも業者を選ぶ選定ポイントの一つです。

内装デザインは、お客と内装業者が何度も打ち合わせを行って一から作り上げていくものです。双方の意見を尊重して、よりよいデザインを作るように心がけましょう。

補助金・助成金にも対応しているか

飲食店の内装デザインには、補助金や助成金が使えるケースがあるため、申請サポートなども行ってくれる業者を選ぶようにしましょう。

補助金の一例

対象経費

小規模事業者持続化補助金

  • 店舗改装の委託・外注費
  • 看板の設置
  • 機器・設備等のリース・レンタル料

事業再構築補助金

  • 建物の建設・改修
  • 設備、専用ソフトの購入やリース等

ものづくり補助金

  • 機械・装置、機器の購入
  • 外注費

 

上記の通り、内装デザインを行う際に利用できる補助金はさまざまあります。しかしどれも細かな要件が定められているため、誰でも申し込みできるわけではありません。

とはいえ、補助金を利用できれば、内装デザインや開業時の費用に充てることができます。補助金や助成金に強い内装業者を選ぶのもポイントの一つです。

アフターフォローの有無

万が一、完成した後に不備が見つかった場合に備えて、アフターフォローがあるのかも業者選びをするポイントの一つです。

工事の不備は施工業者に責任があります。しかし、施工業者によってはそもそもアフターフォローがない業者も多いため、不備があれば泣き寝入りとなってしまうリスクが伴います。

アフターフォローがないと、自身で補修するか、再度内装業者に費用を支払って修理することにもなるため、必ずアフターフォローがある業者を選ぶようにしましょう。

複数社で見積もりを取る

飲食店の内装デザイン費用を安くするためには、複数社に見積もりを取り比較することが大切です。

もちろん最初の打ち合わせ段階で概算の見積もりを取って比較します。打ち合わせを何度も行ってから相見積もりを取り、他の業者に依頼してしまうと、これまで打ち合わせしていた業者の時間を無駄にすることになり、迷惑を掛けてしまうためです。

内装デザインは、細かく打合せしないと詳細な見積もりを出すのは困難ですが、おおよその金額を把握できれば、どの業者の単価が安いのかをある程度把握することができます。

また複数社に見積もりを取るのと同時に、工期や施工実績なども確認しておくと、より自分のイメージ通りの内装に近づけるうえ、開業までのスケジュールが組みやすくなります。

ただし、見積もりを取る業者が多すぎると、全社の見積もりが揃うまで時間がかかってしまいます。多くても3社ほどにしておきましょう。

飲食店の内装デザインのまとめ

飲食店の内装デザインを決める際は、お店のコンセプトと動線、配色や照明をひとつずつ検討していきます。

特にコンセプトは内装デザインのベースとなるため、慎重に何度も確認しておきましょう。また、配色や照明の種類や色合いによって、店舗の印象は大きく変わります。さまざまな施工例を見せてもらい、自分に合った内装デザインを見つけてください。

内装業者に依頼する際は、事前に予算を伝え、施工実績や提案力、アフターフォローの有無などをチェックし、自分に合った業者を選ぶようにしましょう。

弊社IXSAでは飲食店の内装デザインを設計〜施工までワンストップで提供しています。ぜひご相談ください。

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