スナックの内装デザイン完全ガイド|魅力的な空間づくりで成功するためのポイント【2025年版】

スナックを新規開業・あるいは既存店をリニューアルする際、一番悩ましいのが内装デザインではないでしょうか。お店の雰囲気づくりから内装工事費用の準備まで決めることが多く、不安に感じる方も多いはずです。実は水商売であるスナックは、内装デザインによる雰囲気作りが非常に重要です。内装次第でお店の集客力やリピート率、売上までも大きく左右されるため、しっかり計画したいところです。

本記事では、スナックの内装デザインが重要な理由から始め、内装デザインの基本要素、内装工事費用の相場と内訳、費用を抑えるコツを解説します。さらに、成功する内装デザイン事例や内装業者選びのポイントについてもご紹介します。新しくスナックを開店する方も、改装を検討中のオーナーの方も、ぜひ最後までご覧いただき理想のスナックづくりにお役立てください。

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なぜスナックの内装デザインが成功の鍵なのか

魅力的な内装が集客につながる理由

洗練された魅力的な内装はお客の興味を惹き、新規集客に直結します。

豪華でオシャレな空間で非日常を味わえる体験は大きな訴求ポイントとなり、SNSやGoogleマップで内装写真を公開すれば「この店に行ってみたい」という新規客を呼び込む入口になります。

居心地の良さがリピーター獲得に直結する

内装が居心地良ければお客様はつい長居してくれます。スナックでは滞在時間の長さが売上に比例する場合も多く、リラックスできる内装は顧客単価アップやリピート来店に繋がります。また「また来たい」と思わせる居心地の良い空間づくりこそ、繁盛店への鍵です。

ブランディングと差別化を実現する店舗デザイン

内装デザインはお店のコンセプトや個性を体現する重要な要素です。例えばレトロで落ち着いた内装にすれば懐かしい癒やしの空間に、モダンでスタイリッシュにすれば都会的で洗練された印象になります。他店にはない一貫したコンセプトの内装は記憶に残りやすく、お店のブランドイメージ確立にも繋がります。

清潔感ある内装が信頼と安心感を生む

細部まで配慮が行き届いた清潔な内装はお客様に安心感を与えます。逆に汚れや雑多な印象があれば居心地を損ねリピート利用も期待できません。特にスナックは飲食店でもあるため、内装の清潔感は顧客の信頼を得る上で非常に重要です。トイレなども含め常に清潔に保つ内装デザインを心がけましょう。

働きやすい内装がスタッフ満足度とサービス品質を向上させる

働きやすい環境づくりも内装の大切なポイントです。快適でおしゃれな空間はスタッフにとっても誇りとなり、モチベーションアップに繋がります。動線が考えられた使いやすいレイアウトであれば業務効率も上がり、結果的にサービス品質の向上にも寄与するでしょう。

スナック内装デザインに欠かせない5つの基本要素

コンセプト・雰囲気作りでお客様に印象を残す

まずはお店のコンセプト(テーマ)を明確に設定し、それに沿った内装テイストで雰囲気を統一することが大切です。ターゲット客層に合わせて、落ち着いた癒やし空間にするのか、みんなで盛り上がれる賑やかな空間にするのか方向性を決めましょう。色使いやインテリア、小物、BGMに至るまでコンセプトに合う要素を選ぶことで、一貫性のある魅力的な雰囲気が生まれます。

快適な動線とレイアウトで顧客満足度アップ

スタッフとお客様双方にとって心地よい動線計画も重要です。カウンター内の作業スペースや客席間の通路幅などは余裕を持って配置し、サービスしやすく居心地の良いレイアウトを目指しましょう。

特にカウンター席はママやスタッフがお客様とコミュニケーションを図る大切な場です。カウンターの高さや椅子の座り心地にも配慮し、ゆったりくつろげる空間にします。テーブル席を設ける場合も、席間隔を広めに取って隣席を気にせず過ごせるよう工夫すると良いでしょう。

照明デザインで空間に高級感と居心地を演出

照明の明るさ・色合いは店内のムードを大きく左右します。スナックではバーほど暗すぎず、明るすぎない程良い照度で落ち着いた雰囲気を出すケースが多いです。照明器具の配置や光の色にもこだわり、コンセプトに合った演出をしましょう。

例えば間接照明を活用してボトル棚や壁面をドラマチックに照らすと高級感が増し、温かみのある電球色のランプで統一すれば居心地の良いアットホームな空間になります。「照明ひとつで店の印象が変わる」と言われるほどですので、ぜひ力を入れたい要素です。

席数・レイアウト設計で売上と快適さを両立

スナックはコンパクトな店舗が多いため、収容人数(席数)と快適さのバランスを取ることが重要です。売上のために席数を増やしすぎると窮屈になり、お客様の居心地が損なわれてしまいます。カウンター席とボックス席(ソファ席)の配分もポイントです。

カウンター中心の店ならカウンターに重点を置きつつ、グループ客向けにソファ席を配置する場合はプライバシーと店内一体感の両立に配慮します。席と席の間隔やレイアウト次第で空間の印象は大きく変わるので、ゆとりと一体感が程良く感じられる配置を目指しましょう。

清潔感と収納設計で快適な空間を保つ

店内を常にすっきり清潔に保つためには収納計画も見逃せません。グラスやボトル、おしぼりなど営業で使う物の収納場所を十分に確保し、表から見えないよう工夫しましょう。ボトルキープ用の棚はデザインの一部として魅せる収納にする一方で、ストックヤードやカウンター下収納には日用品や消耗品を整理して隠すなどメリハリをつけます。

内装が雑然とせず清潔感があることはお客様の印象を左右し、信頼感にも繋がります。細部まで配慮が行き届いた内装環境でこそ、お客様に心地よく過ごしてもらえるでしょう。

スナック内装工事費用の相場と費用内訳を徹底解説

スナック内装の坪単価と総費用の目安

スナックの内装工事費用は、店舗の規模や物件の状態、施工内容によって大きく変動します。一般的な相場としては、坪単価で約30〜50万円程度が目安とされています。例えば15坪規模のスナックであれば、総額450万〜750万円ほどが必要な計算です。

ただし物件がスケルトン物件(内装が完全に空の状態)か居抜き物件(前テナントの内装や設備が残っている状態)かでも大きく差が出ます。一から作り込むスケルトン物件の場合は坪あたり30〜50万円ほど、一方で居抜き物件なら坪あたり10〜30万円程度とぐっと抑えられるのが一般的です。居抜きは前店の内装・設備を活用できるため割安ですが、その分レイアウトや雰囲気の自由度は下がります。

また、内装工事費の内訳項目(後述)やグレードによっても費用帯は様々です。小規模なスナックの改装なら数百万円台、凝った内装の新装開店なら1,000万円前後になるケースもあります。予算計画を立てる際は、物件の種類や店舗コンセプトを踏まえて信頼できる業者に見積もりを依頼し、具体的な金額を確認することが重要です。

内装工事費用の主な内訳と相場一覧表

内訳項目

費用目安

概要

内装仕上工事費

約50〜300万円

壁・天井・床の仕上げや造作工事にかかる費用。下地造りからクロス貼り、塗装、床材施工など、内装全体の基礎工事費用に該当します。

厨房設備工事費

約50〜300万円

冷蔵庫・製氷機・シンク・レンジなどキッチン設備の導入費用。調理設備の新設・交換やダクト工事なども含まれます。

空調設備費

約30〜200万円

エアコンや換気扇などの空調設備の設置費用。台数や馬力、ダクト工事の有無で変動します。

造作家具工事費

約30〜200万円

カウンター、バックバー、ソファなど造り付け家具の製作費。デザイン性が高いと費用も上がります。

建具工事費

約20〜100万円

出入口ドアや窓枠、間仕切りなど建具の設置・交換費用。間取り変更があると高くなる傾向にあります。

その他工事費

約30〜200万円

電気・水道・ガス・照明・音響・カラオケ・防犯などの工事一式を含みます。

 

スナックの内装費用を抑えるための具体的な節約術

居抜き物件の活用で初期費用を大幅カット

内装費用を大幅に節約するには、できる限り居抜き物件を選ぶのが効果的です。前テナントがスナックだった物件であればカウンターや椅子、厨房設備などがそのまま使える場合が多く、初期投資を大きく減らせます。

内装デザインをシンプルにしてコスト最適化

凝りすぎた内装は費用もかさむため、過剰な装飾や高級素材の使用を控えることも節約になります。代替素材や照明の工夫で十分に雰囲気を出すことができます。

既存の設備・内装を活かしたリフォーム型施工

新装開店でも使えるものは極力残す・活かす発想が大切です。壁や天井の下地が生かせるなら一部塗装で済ませるなど、リフォーム要素も取り入れることでコストダウンが可能です。

備品・家具は自分で調達してコストを抑える

内装業者任せにせず、テーブルや椅子などの備品は自分で探して購入することで費用を削減できます。ネット通販や中古品、リサイクルショップの活用も効果的です。

業者選びは相見積もりで最適プランを見極める

必ず複数社から見積もりを取り、価格と提案内容を比較検討しましょう。価格だけでなく、提案力や実績、コミュニケーションのしやすさも判断基準となります。

賃料を抑えた物件選びで全体予算に余裕をもたせる

家賃が安い分、内装に予算を回すことができます。例えば地下物件などは賃料が安く、防音性にも優れていることからスナック営業に向いています。

スナック内装の成功事例から学ぶデザインアイデア

高級感と落ち着きを演出する内装デザイン例

THE LONER

黒を基調にした高級感のあるスナックでは、ソファ席やカウンターに光沢のある素材を使用し、ボトル棚を間接照明で照らすことで華やかさと落ち着きを両立しています。これは会員制バー「THE LONER」の施工事例ですが、落ち着きと高級感を演出したいスナックにも応用できる内装デザインの好例です。

ポップで親しみやすい内装デザインの活用

BAR miio

モノトーンの中にピンクや赤をアクセントとして使用する内装では、可愛らしさや親しみやすさを演出し、若年層の女性にも人気の空間を実現しています。これは「BAR miio」の内装例で、誰でも立ち寄りやすい空気感を持たせたデザインになっています。

カウンター中心の設計で会話と一体感を演出

カウンターを主役にしたレイアウトでは、照明を工夫することでお客様が長居したくなるような空間を作り出しています。カウンター席の魅力を最大限に活かしたデザインは、スナックの本質である「会話と居心地」を両立する理想の形です。

失敗しないスナック内装業者の選び方

スナック施工実績が豊富な専門業者を選ぶ

スナックやバーなど夜の業種に特化した内装実績が豊富な業者を選びましょう。施工事例の写真や口コミを確認することで、その業者のセンスや対応力が見えてきます。

提案内容・金額・対応力を総合的に比較する

価格だけでなく、提案力やアフターサービスの内容、見積書の明確さなどを総合的に判断し、信頼できる業者を選定することが重要です。

要望を共有できる「相談しやすさ」も大切に

デザインを希望通りに仕上げてもらうには、業者との連携が不可欠です。要望を汲み取り柔軟に対応してくれる担当者かどうかも重視しましょう。

スナックの内装づくりはプロに相談するのが近道

スナックの内装デザインは、お店の未来を左右すると言っても過言ではありません。だからこそ、準備段階からプロの知見を取り入れて万全の計画を立てることが大切です。

株式会社IXSAでは、スナックをはじめ飲食店の内装設計・デザインから施工までトータルにプロデュースしております。コンセプト設計の段階から丁寧にヒアリングを行い、限られた予算内で最大限に魅力を引き出す内装プランをご提案いたします。

「こんなお店にしたい」という想いをぜひお聞かせください。IXSAの専門チームが豊富な経験とアイデアで、世界に一つだけのあなただけのスナック内装デザインを形にします。

開業準備や改装に関するご相談・お見積もりは無料です。お気軽に当社サイトのお問い合わせフォームよりご連絡ください。あなたの夢のスナック作りを、私たちIXSAが全力でサポートいたします。

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